オタク道場

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【ラズパイ】【第三回】Raspberry Pi 3 model B +のセットアップ ~VNCとAFP~

今回は,ラズパイの初期設定のおまけとしてVNCリモートデスクトップとafpによるファイル共有を設定していきたいと思います.

これらをすることで快適にパソコンとラズパイ間での通信が簡単にできます.

 

 

 

前回の記事:

blogkomiiiii.hatenablog.com

ラズパイ関連:

blogkomiiiii.hatenablog.com

環境:

母艦:iMac 2017(macOS Mojave 10.14.3)

ラズパイ:Raspberry Pi mode B +(Raspbian Stretch with desktop 2018-11-13)

1.VNC接続

1.VNCとは

そもそもVNCって何?という方のために簡単に説明しておきます.VNCVirtual Network Computingの略です.正式名称から大体推測できそうですね.サーバー側とクライアント側でそれぞれVNCサーバーとVNCクライアントというソフトウェアをインストールして,リアルタイムでサーバー側の画面をクライアントに表示することです.操作することも可能です.音声の通信はできません.

2.tightvncserverのインストール

以下のコマンドでインストールしてください.

$sudo apt-get update

$sudo apt-get install tightvncserver

続行の許可が求められるので,許可してください.

インストールが終わったら,tightvncserverを起動します.

$tightvncserver

You will require a password to accss your  desktop.

と聞かれるのでパスワードを設定します.

その後,view-only password(閲覧できるだけで操作できない)を設定するかと聞かれるので必要なら設定してください.

3.自動起動設定

このままでは,起動するたびにtightvncserverを起動させなくてはいけないので自動で起動させるようにします.

ファイルを編集するのでテキストエディタvimをインストールします.標準のviは使いづらいのでお勧めしません.

$sudo apt-get install vim

/etc/init.d/vncbootに以下のコマンドで内容を書き込みます.

$sudo vim /etc/init.d/vncboot

vimの使い方は以下を参考にしてください.

やばくなったら,esc でノーマルモードに戻って:q!で強制終了できます.

参考:

Vim初心者に捧ぐ実践的入門 - Qiita

 

#! /bin/sh    

 

### BEGIN INIT INFO

# Provides: vncboot

# Required-Start: $remote_fs $syslog

# Required-Stop: $remote_fs $syslog

# Default-Start: 2 3 4 5

# Default-Stop: 0 1 6

# Short-Description: Start VNC Server at boot time

# Description: Start VNC Server at boot time.

### END INIT INFO

 

# /etc/init.d/vncboot

 

USER=pi

HOME=/home/pi

 

export USER HOME

 

case "$1" in

    start)

        echo "Starting VNC Server"

        #Insert your favoured settings for a VNC session

        su $USER -c '/usr/bin/vncserver :1 -geometry 1280x720 -depth 24'

        ;;

 

    stop)

        echo "Stopping VNC Server"

        su $USER -c '/usr/bin/vncserver -kill :1'

        ;;

 

    *)

        echo "Usage: /etc/init.d/vncboot {start|stop}"

        exit 1

        ;;

esac

 

exit 0

 

1280×720を変更すれば画面の大きさを指定できます.

以下のコマンドで自動起動の登録を行います.

$sudo cmod 755 /etc/init.d/vncboot

$sudo update-rc.d vncboot defaults

$sudo reboot

再起動したら,tightvncserverが起動しているかてチェックします.

$netstat -nlt

以下のような記述があります.

tcp        0      0 0.0.0.0:5901            0.0.0.0:*               LISTEN

5901がLISTENになっていれば成功です.

4.接続

f:id:Komiiiii:20190315111009p:plain

MacのFinderから移動 -> サーバーに接続と進んでください.(command + kでも可)

vnc://raspberrypi.local:5901

raspberrypiの所は自分のホスト名にしてください.

パスワードが求められるので,2.で設定した物を入力してください.

Raspbianのデスクトップが表示されれば成功です.

 

2.ファイル共有設定

1.AFPとは

AFPとはApple Filling Protcolの略でAppleが開発したファイル共有プロトコルです.つまり,この方法はMacに限られます.

プロトコルとは,コンピューターが通信する際の手順や規約のことです.同じプロトコルを使っていないと通信はできません.

2.Netatalkのインストール

AFPをラズパイで使うのは簡単です.以下のコマンドでNetatalkをインストールしましょう.

$sudo apt-get install netatalk

3.Macからラズパイに接続

f:id:Komiiiii:20190315111040p:plain

VNCと同様にFinderから接続します.

afp://raspberrypi.local

raspberrypiは自身のホスト名になります.

「接続しますか」と聞かれるので「接続」を選択します.

ラズパイのユーザー(pi)とそのパスワードを入力します.

ラズパイのディレクトリが表示されれば成功です.

f:id:Komiiiii:20190315111109p:plain

Finderからも確認できます.

まとめ

以上でラズパイとMacの通信を簡単に便利にできるようになりました.ラズパイの操作はsshでコンソールからやればいいのですがリモートデスクトップの方が操作がしやすく便利です.ファイル共有もscpコマンドでできますが,afpの方が簡単です.これらの機能が標準で搭載されているのでMacはいいですね.(Windowsでもできるのかな).

 

 

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